![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2023/10/◎表示イラスト999-標準.png)
こんにちは、画家のたくみです。
今回は皆さんからリクエストの
多い「いちごの描き方」を
解説したいと思います。
初心者の方でも無理なく完成
できるような手順をご紹介します♪
< 部位の表記について >
実はイチゴの赤い実は果実ではなく
花托(かたく)と呼ばれる部分です。
そして ” 粒 ” に見える部分が実際の
果実である痩果(そうか)となりますが、
この講座では解説の便宜上、痩果を
「粒」と表記させていただきます。
ご了承ください。
準備する物は色鉛筆と
ケント紙(B5またはA4サイズ)
になります。
それでは楽しく
イチゴを描写しましょう!
※ 解説中の数字は油性色鉛筆
「カリスマカラー」(旧プリズマカラー)
を使用した場合のナンバーになります
(お持ちの色鉛筆の似た配色で構いません)
―― ご注意ください ――
内容(画像含む)はすべて
著作権が発生します。内容の
無断使用・転載は禁止されております
1 下書き
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2937-2.jpg)
粒の位置の目安として、図のような
対角線の交わる点に描くイメージで
下書きしていきます。
薄めに曲線を下書きしてもOKです。
(粒を描いたあとに線は消しましょう)
粒の下書きはこのようになりました。
※ 画像をクリックすると拡大します(PCの方)
2 粒の着色
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2023/04/◇いちご1.jpg)
黄土色(1003)で粒を丁寧に着色します。
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2940-2.jpg)
このようになりました。
3 光沢の描写①
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2023/04/◇いちご2.jpg)
画像の位置の4粒を丸めの六角形で囲み
朱色(922)で着色します。
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2943-2.jpg)
このように着色されました。
次に、すぐ横の2粒も同様に着色し、
6粒を画像のように線で囲みます⇩
(この部分が光沢になります)
4粒と2粒に分けて囲みましょう。
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2945-2.jpg)
このように光沢の範囲が
描き込まれました。
4 光沢の描写②
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2023/04/◇いちご5.jpg)
同様に、他の粒の光沢の範囲を
朱色(922)で描き込んでいきます。
(画像参照)
※粒の位置によって光沢の向きも変化します
仕上がりを左右する部分になりますので
ゆっくり丁寧に描きこみましょう。
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2947-2.jpg)
このように粒の光沢範囲が
描写されました。
上下に光沢の位置が
描き分けられています。
5 表皮の着色①
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2023/04/◇いちご6.jpg)
3、4で描いた光沢の部分と、テーブル
からの反射部分を除いた範囲を朱色で
着色していきましょう。
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2023/04/◇いちご8.jpg)
画像のように下側は徐々に薄くして
グラデーションで描写します。
(テーブルからの反射部分)
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2023/04/◇いちご9.jpg)
同様に、先端も薄くグラデーションで。
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2953-2.jpg)
このように着色されました。
6 表皮の着色②
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2023/04/◇いちご10.jpg)
5で薄く塗り残した下側を薄紫色
(956)またはピンク色
で着色します(反射の表現)
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2955-2.jpg)
このように下側からの反射が
表現されました。
7 表皮の着色③
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2023/04/◇いちご11.jpg)
画像のように、赤色(924)で濃い目に
着色します。
(着色範囲は下半分ほど、⇩画像参照)
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2957-2.jpg)
このように着色されました。
8 表皮の着色④
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2023/04/◇いちご12.jpg)
5で着色した範囲を再度朱色(922)で
濃いめに着色して色彩の発色を高めます。
これは7で着色した赤色との境い目を
自然にする効果もあります。
9 粒の描写
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2023/04/◇いちご14.jpg)
赤色(924)で下側の粒周辺の
描写をします。下画像のように、
輪郭をなぞり凹みの表現を描き入れます。
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2960-2.jpg)
下側の粒の凹みが表現されました。
10 ヘタの着色①
今回は果実の部分を写実的に着色し、
ヘタはシンプルな着色に抑えました。
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2023/04/◇いちご15.jpg)
ヘタ全体を黄緑色(912)で着色します。
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2962-2.jpg)
このようにヘタの下地が塗られました。
11 ヘタの着色②
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2023/04/◇いちご16.jpg)
ヘタの陰影を深緑色(911)で着色します。
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2964-2.jpg)
このように陰影が描写されました。
12 ヘタの仕上げ
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2023/04/◇いちご17.jpg)
明るい黄緑色(909)、または黄色を
薄めに光源側(上側)に着色し
仕上げます。
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2967-2.jpg)
以上でいちごの完成です!
お疲れ様でした。
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2020/11/◎表示イラスト999-標準.png)
いかがでしたでしょうか。
美味しそうないちごが
完成したでしょうか。
光沢の描写手順や粒の表現など、
ひとつひとつの手順だけを見ると
なかなか完成形がイメージしづらいこと
もあったかと思います。
ただ、仕上がっていくにつれて徐々に
見方が変わってきたと思うんです。
パズルが完成していく感じでしょうか。
いちごの描写方法は画家によっても
違うとは思いますが、僕の考える
最も簡単な描写方法は
このような手順になります。
(今回はいちごの実をメインに描写
しましたが、葉っぱもさらに濃淡を
描きこむと、よりリアルになります)
皆さんが描いた作品は
世界でたった一枚の大切な作品です。
その大切な作品を綺麗に保存するため
にも、「作品の保存方法」を
ぜひご覧ください。
そして額装してお部屋に飾ったり、
ご友人にプレゼントしたり絵手紙に
したり楽しくご活用ください。
これからも皆様のアートライフを
応援する講座を制作しサポートを続けて
まいりますので今後ともイラスト日和を
どうぞ宜しくお願い致します。
画家・たくみ