水張り(平張り)した作品の剥がし方をわかりやすく解説します!
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こんにちは、たくみです!
水彩画を趣味とする上で
避けては通れない(?)作業が
水張りですね。
僕の講座でも水張り(平張り)の
仕方はすでに解説していました。
ただ、
メールでの問い合わせをいただいた中で、
「水張りした後に絵を完成しましたが、
作品をどうやってはがすのですか?」
という質問をお寄せ頂いていましたので、
今回は平張りの剥がし方というテーマで
解説していきたいと思います。
通常の水張りとは違い、平張りでの
剥がし方はとても簡単なんですよ~。
まずは水張りのしくみを解説することで
よりわかりやすいのかなと思います。
ご参考までにこちらの記事をご覧ください
⇩
ご覧いただけましたでしょうか?
このように平張りの場合は木製パネルに
水張り用テープで貼り付ける感じですね。
そして、
貼り付けたまま作品を描いていきます。
そうすることで、背景などで水分を
多用しても水彩紙はまったくヨレヨレに
なることはありませんし、台の上で描いて
いる感じなので安定感もありますね。
そして完成した絵が乾燥してから
いよいよ作品を切り取る作業になります。
そうなんです、
剥がすというよりは切り取る感じです。
以下、順を追って解説していきますね!
【 参考例 】

参考例としてこちらを使用して
解説していきたいと思います。
(作品はF4サイズです)
1 準備するもの

準備するものは定規(長めのもの)
とカッターになります。
これだけで作業できますので
安心・簡単ですよ。
2 切り取り

画像のようにテープとの境い目付近を
カッターで切り取っていきます。
あまり力を入れすぎず、作品が
切り取れるくらいの加減で
切り取りましょう。
(パネルに深い傷がつかない程度に)
⇩

すると、
下の画像のように作品が切り取られます。
⇩


ここで皆さんお気づきかと思います。
そうなんです、
平張りで気を付けることがあります!
画像のように例えばF4サイズの水張り
(平張り)をして作品を描いた場合、
切り取る作業があるため
数センチずつ四方が小さくなるんですね。
「水張りの仕方」でも解説しましたが、
額装する場合に内枠のマット紙が
ある額であれば数センチ小さくても
隠れるので問題ありません。
ただ、「仕上がりをF4サイズにしたい」
時は切り取る部分を想定して
F6サイズなど少し大きめの水彩紙を
平張りして描くようにしましょう。
3 枠の剥がし方

作品がはずれると
木製パネルはこんな状態になります。
あとは水をつけて取っていくのですが、
時間が経ってしまった場合に
取れにくくなったりします。
そんな時に僕は浴室や台所の流し(笑)
で水または湯沸かし器(シャワー)
などを流しながら不要になった歯ブラシで
こすって取っていきます。
食器洗い用のスポンジもいいかも、
ご参考までに~。
流しながら取ったテープの切りくずが
排水溝に詰まらないようご注意ください。
テープの枠が取れたら水気をとり
水平にして自然乾燥しましょう。

乾燥後、このようにキレイに
パネルが戻りました!
画像のパネルは買い替えたばかりの
新しいものですが、何度か使用する
ごとにカッターの位置が重なる箇所
もでてきます。
そんな時は水彩紙のサイズを変えたり、
水張りで貼る際に少しずつずらして貼る
と長く使える便利な画材になりますね。

平張りで作成した作品の
取り外し方の説明は以上です!
通常のパネル張りとは違い、
初心者の方にも手軽に作業できる方法
ですし、あまり大きくない作品の場合には
僕も平張りで水彩画を制作しています。
平張りをして皆さんの描きたい風景を
どんどん仕上げていってくださいね。
それでは
次の講座でお会いしましょう!
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