鉛筆画で簡単に使用できるテクニックを解説します!
こんにちは、たくみです。
今回は
鉛筆画で使用したい
便利な描写テクニック
をご紹介します。
便利な描写テクニック??どういうこと?
と思われた方もいらっしゃるかと
思いますが、例えばテーブルの上の
スイカを鉛筆で描くとします。
スイカが完成して、ふと・・・
(背景がちょっと寂しいなぁ、
空や入道雲も描きたいけど鉛筆で
塗るのは大変・・)
と思ってあなたは描くのをやめて
しまうことになるかも。皆さんも
こうした経験があるかもしれません
・・もったいないですよね。
もちろん、背景は描かずにスイカ単体の
ままでも十分立派な作品になりますし、
メインのスイカがクローズアップされて
それはそれでいいと思いますよ~。
それでも、あとひと工夫でワンランク上
のイラストを完成できるんです!
鉛筆画はモノクロの世界ですが、
背景をイメージさせることで
さらにスイカのみずみずしさを
強調することができます。
では鉛筆で背景を塗ると言っても、ただ
漠然と時間をかけて広範囲を塗るのは
たしかに大変かも知れません。
絵葉書のサイズでしたらそうでも
ありませんが、いざA4サイズ以上の
作品の背景を鉛筆で、となると
僕も考えてしまうかも(汗
そこで今回ご紹介する描写方法が
ひとつの手助けになると思います。
作業はいたって簡単です!
パステルを使用したことがある方は
ご存じの方法だと思いますが、
顔料を粉末にしてティッシュや綿棒に
粉を付着させて画用紙やケント紙に
なじませる方法です。
実際にやってみるととても簡単で
楽しいと思いますよ!
【 準備するもの 】
【 準備するもの 】
画像にあるケント紙(B5~A4)
参考:ケント紙(A4)
色鉛筆(メーカーは自由です)
参考:プリズマカラー
下書き用の鉛筆、ペン型消しゴム、
そして定着剤(フィキサチーフ)も
あると保存に便利です。
☆ フィキサチーフ 使用方法
※ 作品の汚れ防止としてチラシやコピー
用紙などを手の下に敷いて描きます
それでは始めましょう!
1 鉛筆の芯を削る
画像のように
コピー用紙かチラシの上で芯を
カッターで軽くなでるように削ぎます。
1~2分削るとこのくらいの粉末に!
(画像は3Bの鉛筆使用)
(鉛筆をゆっくり回しながら削ると鉛筆
も尖ってきて一石二鳥?です・・笑)
ティッシュは持ちやすい大きさに
たたんでおきましょう
2 粉末を用紙になじませる
ティッシュに粉を少し付着させ、
ケント紙になじませましょう。
画像のように
グルグルと粉をなじませます。
力加減で濃淡が変化しますので、
いろいろな加減で練習してください。
(薄くなったらまた粉を付着させて
繰り返します)
同様に、綿棒でもやってみましょう。
綿棒でなじませる場合、
最初のひと描き目に粉が集中して濃くなる
ので、綿棒の先端を多少つぶしてから
始めましょう。
ご覧のように、
それぞれ特徴がありますね。
広範囲を塗りつぶす場合はティッシュ
が向いていますし、
狭い範囲をなじませたい場合には綿棒
でなじませるのが効果的です。
何度も粉をなじませると濃くなります。
軽く使用すれば薄い背景も可能です。
作品に合う背景の濃淡は皆さんの好みで
自由に変化させられるんです。
6Bだと最初から濃い目に
付着させることができます
【 実際の使用例 】
ティッシュで背景描写
ティッシュは背景のような広範囲
の着色にも使用できます。
下書き → 背景を塗る → 人物を描く
という順序で仕上げに光の反射部分を
消しゴムで消していく感じになります。
(参考作品はグレース・ケリー)
綿棒で肌を表現
綿棒はピンポイントでなじませる
ことが可能です。
すでに鉛筆で塗った部分をなじませる
こともできるので、上の画像のような
筋肉の表現や肌の質感を濃淡で
表現しやすくなります。
(参考作品はシルベスター・スタローン)
◆◆ 参考作品 ◆◆
ご参考までに、こうした方法を活用し
描写した作品がこちらです。
背景はそれほど濃くしていませんが、
皮膚の質感の描写ではよく使用する
方法になります。
皆さんも鉛筆画を仕上げる際には
ぜひ参考にしてみてくださいね。
他にもグラデーションを表現する
描写方法がありますが、また機会が
あればご紹介したいと思います。
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