色鉛筆で動物をリアルに描こう!④‐メジロ メジロの描き方を解説!
こんにちは、たくみです!
厳しい寒さの冬が過ぎて訪れる春は
誰もが待ち望む季節ですね。
そんな春の足音を感じる風景のひとつに
梅や桜の木にとまるメジロの姿。
大きさなどからウグイスとよく間違われる
ことも多いメジロ 💦
実は多くの方がイメージする黄緑色の
野鳥がメジロなんですね。名前の由来
でもある目の周りの白い模様でウグイス
と判別することができます。
今回は希望の春を告げるメジロを
色鉛筆で表現していきましょう。
初心者の方へもわかりやすく解説。
小鳥や動物の好きな方、色鉛筆画を始めて
みたい方など楽しくご参加ください。
◆関連講座「ルリビタキを描こう!」
※詳細は画像をクリック!
― お題 ― 「メジロ」
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/お題 メジロ.jpg)
桜の木の枝にとまるメジロをお題にしました
☆ 使用した色鉛筆はカリスマカラー
(旧プリズマカラー)ですが、
お持ちの色鉛筆でかまいません。
似た配色で着色してくださいね!
※ 解説中のナンバー(例:921)は
プリズマカラーを使用する際のものです
【 準備するもの 】
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2020/01/IMG_1244-2.jpg)
画像にあるケント紙(B5~A4)と
色鉛筆(メーカーは自由です)、
鉛筆、細筆、消しゴム、そして定着剤
(フィキサチーフ)もあると
保存に便利です。
☆ フィキサチーフ 使用方法
※ 作品の汚れ防止としてチラシやコピー用紙
などを手の下に敷いて描いてくださいね
それでは
準備のできた方から始めましょう!
1 下書き
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3715-2.jpg)
※ クリックすると拡大します
画像のようにシンプルですが
丁寧に下書きをします。
2 着色(くちばし)
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/◇メジロ1.jpg)
濃紺色(901)でくちばしの境目を引き、
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/◇メジロ2.jpg)
鼻孔を着色し、
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/◇メジロ3.jpg)
上のくちばしを濃い目に着色します。
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/◇メジロ4.jpg)
下のくちばしは先端周辺を着色します。
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/◇メジロ5.jpg)
このようにくちばしが着色されました。
3 着色(目)
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/◇メジロ6.jpg)
黒目以外を黄土色(1034)で着色します。
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/◇メジロ8.jpg)
次に黒色で黒目を着色しますが、
光沢は塗り残します。
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/◇メジロ9.jpg)
このように目が描写されました。
4 着色(羽毛)
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3727-2.jpg)
薄緑色(抹茶色1005)で顔から着色します。
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3730-2.jpg)
目の上あたりから毛並みの表現を
しながら丁寧に表現していきます。
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3731-2.jpg)
画像のように徐々に下側へ、
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3732-2.jpg)
羽の途中(画像付近)まで描写し、
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3733-2.jpg)
ここからはササっと普通に着色します。
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3735-2.jpg)
羽の先端部は灰色のため塗り残しながら、
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3736-2.jpg)
尾羽も同様に先端を塗り残し、腹部の一部
を画像のように着色しましょう。
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3737-2.jpg)
全体がこのように着色されました。
5 着色(首回り)
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3738-2.jpg)
首元から下へ黄色(916)で毛並みを
表現しながら丁寧に描きこみます。
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3739-2.jpg)
このように徐々に下へ、
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3740-2.jpg)
羽の先端の下側も着色します。
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3742-2.jpg)
このように描写されました。
6 着色(腹部)
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3743-2.jpg)
ベージュ色(1084)で
同様に毛並みを表現しながら徐々に下へ、
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3744-2.jpg)
下地が塗られました。
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3745-2.jpg)
次に、同じベージュ色で陰影を描写して
いきます。(左側からの光源を想定)
少し濃い目に毛並みを適度に描きこむ
ことで陰影、濃淡が生まれます。
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3746-2.jpg)
このように腹部が表現されました。
7 着色(羽毛の陰影)
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3747-2.jpg)
4で着色した範囲を深緑色(911)で
陰影を所々描写していきます。
腹部の陰影を描写したように毛並みを
濃い目に描きこんで濃淡を表現します。
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3748-2.jpg)
目の周辺は内側から外側へ毛並みを
描きこみます。
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3749-2.jpg)
頭部から徐々に下へ濃い目に毛並みを
適度な間隔で描写しましょう。
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3750-2.jpg)
このように陰影が表現されました。
8 羽の描写
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3751-2.jpg)
羽の中央から先端まで陰影を表現します。
濃紺色(901)で画像のように線を入れ、
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3752-2.jpg)
先端部はこのように描写します。
(尾羽は下画像を参照)
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3754-2.jpg)
このように
羽の陰影、柄が表現されました。
9 首周りの描写(陰影)
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3755-2.jpg)
首元の右側を中心にベージュ色(1084)
または薄茶色で毛並みをイメージ
しながら濃い目に陰影を描きこんで
いきます。
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3756-2.jpg)
このように首元の陰影が表現されました。
10 目の描写(仕上げ)
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3757-2.jpg)
目の縁を黒色で描き入れます。
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3758-2.jpg)
このように輪郭が明瞭に表現されました。
11 着色(光源側)
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3761-2.jpg)
光源側(左側)を中心に黄緑色(912)
を着色します。ここも毛並みのように
描き入れることをお勧めしますが、
普通に着色してもOKです。
前頭部から着色し、
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3762-2.jpg)
徐々に下へ、
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3763-2.jpg)
羽の陰のすき間を先端付近まで着色し、
尾羽の一部も着色します。
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3764-2.jpg)
全体がこのように描写されました。
12 足の描写
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3765-3.jpg)
灰色または鉛筆(HB)で足を表現します。
輪郭をなぞり、下画像のように
形状も描写しましょう。
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3766-2.jpg)
次は桜の描写になります。
< 参考画像 >
図解: 桜の各部名称
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/Microsoft-Word-さくら 各部名称-3.jpg)
13 雄しべ(輪郭)
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3767-2.jpg)
鉄筆や細筆の柄を使って画像のように
強めにケント紙へ「跡」をつけます。
お題の画像を参考に雄しべを数本ずつ
描き入れましょう。
14 着色(花弁の下地色)
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/☆メジロ 桜 下地着色-2.jpg)
薄めのピンク色(928)またはピンク色
を画像のように花弁全体に着色します。
15 花弁の描写
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3770-2.jpg)
ピンク色(928)で花びらの輪郭を
縁取りし、中心部を着色します。
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3771-2.jpg)
縁からヒダを適度に描き入れます。
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3772-2.jpg)
このようになりました。
同様に、他の花びらも描写します。
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3773-2.jpg)
3輪の花びらはこのようになりました。
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3774-2.jpg)
一番上の花びらは裏側の向きです。
花弁の裏側のガク片を同じピンク色で
濃い目に着色します。
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3775-2.jpg)
全体がこのように描写されました。
16 葯(やく)の描写
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3776-2.jpg)
雄しべ(花糸)の先端に葯を描き入れます。
オレンジ色(921)で丁寧に描き入れ
ましょう。
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3777-2.jpg)
このように葯が描写されました。
17 着色(枝の下地色)
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3778-2.jpg)
茶色または薄茶色(941)で
枝の下地色を着色します。
(果柄、ガク筒は塗り残します)
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3779-2.jpg)
このように下地が塗られました。
18 着色(枝の仕上げ)
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3781-2.jpg)
枝の輪郭や形状をこげ茶色(946)で
描き入れます。
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3782-2.jpg)
表皮の凹凸や陰影を丁寧に表現します。
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3783-2.jpg)
このように枝が描写されました。
19 果柄とガク筒の描写
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3784-2.jpg)
果柄を黄緑色(912)で着色します。
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3785-2.jpg)
果柄の陰影を深緑色(911)で
描き入れます。
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3786-3.jpg)
ガク筒を赤紫色(930)で着色します。
(陰影側は濃い目に)
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3787-2.jpg)
以上で
桜の木にとまるメジロの完成です!
お疲れ様でした。
いかがでしたでしょうか。
春の爽やかな日差しを浴びる桜の木の
上のメジロが表現できたでしょうか。
さらにリアルに描写する場合には
毛並みを詳細に描き入れると
より質感や立体感もでてきます。
絵手紙やお部屋に飾るイラストとして
楽しく描写してくださいね。
☆ お知らせ ☆
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/01/講座紹介 ルリビタキ.png)
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