☆水彩画で必要な水張りを初心者の方に丁寧に解説!

水彩画の基本の水張り(平張り)をやってみよう!  水張りのやり方を解説!


 

 

 

こんにちは、たくみです!

皆さんご存じのとおり、水彩画は
絵の具を水に溶かして水彩紙に
描いていきますが、描いていくうちに
水分で紙がボコボコに
ゆがんだりした経験がある方も
多いかと思います。


僕も小学生の時は好き勝手に絵の具で
描いていましたが、完成した絵画は
なんかよれよれ(?)だったり
シワシワだったりしていました(汗

もちろん当時は細かいことは気にせず
友達の顔や車、そしてテレビで
流行っていた
ロボットやヒーローなんか
描いてたものです(懐かしい~)

 

あっ、話が脱線しましたが、そうした紙の
ゆがみを未然に防ぐと言いますか、
対処する方法が「水張り」(みずばり)
という作業になるんですね。

ただ、水彩画を描く時に必ず必要な作業か
と言われればそうでもありません。

小さめの紙で厚さがあったり、それほど
水分を入れないで描く方、重ね塗りを

しない作品などは水張りをしない場合も
あるんです。




また、水彩紙の綴じ方での違いもあります。

画材一覧のページでも解説していますが、
ブロックタイプは水張りをせず
直接描いても問題ないことが多いですね。

水分を多めに使うにじみぼかしの技法を
多用する場合はやはり水張りは必要には

なりますが、そこは皆さんそれぞれの
描き方によってきます。



何枚か作品を描いていくうちに水張りの
有無が分かってくるかと思います。

水張りと言っても主に木製パネルを包む
ようにするパネル張りや、パネルの
サイズより
小さめの水彩紙を直接パネルの
平面に張り付ける平張りがあります。



今回は手軽に作業できる平張りを解説
しようと思いますが、

ここでひとつ注意することがあります。

例えば作品をF4サイズで額装したい場合、
F4より大きめの用紙を水張りします。



これは完成後にパネルからカッターで
切り取る必要があり、もしもF4ぴったり
サイズの用紙を使用すると
水張り用テープを貼る分があるので
どうしても小さくなってしまうんですね。


ただ、額装する際に、
内側に枠(マット)がある額でしたら
切り取って多少小さくなった作品でも
問題ありません

この辺は完成後のサイズをどうしたいかで
変わってきますので、制作前に予め
決めていた方がよいかな、と思います。

 

 

準備するもの
 木製パネル(この講座ではB3を使用します)
 ・水彩紙(パネルより小さいサイズのF4やF6など)
 ・水入れ
 ・刷毛(幅広のもの、なければ平筆でも可)
 ・水張り用テープ

 

 

 木製パネルとは・・

画材店や文具店で市販されていて
通信販売でも購入できます。

僕が使用しているB3サイズで
¥1,000ほどですね。

何度も使えるパネルですので、
水彩画でにじみぼかしなどの

水分多めの技法をしていきたい方は
必要になります。

 

 

 水張り用テープとは・・

こちらも画材店や文具店で市販されていて
通信販売でも購入できます。

僕が使用しているテープは
25mm幅で¥600ほどです。

詳しい使用方法は以下の手順の中で
ご説明します。

 

手順は知っていて損はありません、
とても簡単ですし
ぜひやってみましょう!

 

 

 

1 水彩紙に水を塗る

 

テーブルにパネルを水平に置き、
水彩紙を裏側にして
刷毛でたっぷりと塗って
いきます。
(画像はF4サイズの水彩紙です)

画像のように中心から外側へなでるように
ムラなく全体に水を広げましょう!


水分を含んだ用紙はしばらく反っています
が徐々に平らになっていきます。

刷毛で濡らした用紙はしばらく水分を
浸透させておきましょう
4~5分

 

 

2 水張り用のテープの準備

 

浸透させている間に
水張り用テープを準備します。

水彩紙の縦、横それぞれの長さより
3~4㎝長めにちぎります(各2本ずつ)

※ハサミやカッターでもかまいません

  注意! 

※ 水張り用のテープは湿気に弱いので、
本体は
ビニール袋やタッパなどで
密閉して保管しましょう

 

 

 

 テープを濡らす

 

水彩紙を表側にして空気が入らないように
パネルに貼り直します。そして

縦横それぞれテープを貼りましょう!

水を少しつけた刷毛で画像のように
テープの端を軽く押さえ、

右手でスっ、と引き抜きましょう。

※ テープは少し湿る程度で充分です

 

 

4 テープを貼る

 

貼り終えたら水平にして
テーブルなどの上に置きます。

※この時点では水彩紙に
シワができても大丈夫です

 

 

5 乾燥して終了

 

テープを貼って
半日~1日はゆっくりと自然乾燥が理想
ですが、もしも
すぐに制作したい場合には
ドライヤーで乾かしてもOKです

 

いかがですか、シワもなくきれいに
仕上がったでしょうか?

 これで気持ちよく制作ができますね!

 

水彩紙のサイズだけ気を付けて頂ければ
水張り自体は難しくないと思います。
ぜひ参考にして作業してみてくださいね。

☆ 水張りした作品の剥がし方 は こちら

 

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