水彩画の基本の水張り(平張り)をやってみよう! 水張りのやり方を解説!
こんにちは、たくみです!
皆さんご存じのとおり、水彩画は
絵の具を水に溶かして水彩紙に
描いていきますが、描いていくうちに
水分で紙がボコボコに
ゆがんだりした経験がある方も
多いかと思います。
僕も小学生の時は好き勝手に絵の具で
描いていましたが、完成した絵画は
なんかよれよれ(?)だったり
シワシワだったりしていました(汗
もちろん当時は細かいことは気にせず
友達の顔や車、そしてテレビで
流行っていたロボットやヒーローなんか
描いてたものです(懐かしい~)
あっ、話が脱線しましたが、そうした紙の
ゆがみを未然に防ぐと言いますか、
対処する方法が「水張り」(みずばり)
という作業になるんですね。
ただ、水彩画を描く時に必ず必要な作業か
と言われればそうでもありません。
小さめの紙で厚さがあったり、それほど
水分を入れないで描く方、重ね塗りを
しない作品などは水張りをしない場合も
あるんです。
また、水彩紙の綴じ方での違いもあります。
画材一覧のページでも解説していますが、
ブロックタイプは水張りをせず
直接描いても問題ないことが多いですね。
水分を多めに使うにじみやぼかしの技法を
多用する場合はやはり水張りは必要には
なりますが、そこは皆さんそれぞれの
描き方によってきます。
何枚か作品を描いていくうちに水張りの
有無が分かってくるかと思います。
水張りと言っても主に木製パネルを包む
ようにするパネル張りや、パネルの
サイズより小さめの水彩紙を直接パネルの
平面に張り付ける平張りがあります。
今回は手軽に作業できる平張りを解説
しようと思いますが、
ここでひとつ注意することがあります。
⇩
例えば作品をF4サイズで額装したい場合、
F4より大きめの用紙を水張りします。
これは完成後にパネルからカッターで
切り取る必要があり、もしもF4ぴったり
サイズの用紙を使用すると
水張り用テープを貼る分があるので
どうしても小さくなってしまうんですね。
ただ、額装する際に、
内側に枠(マット)がある額でしたら
切り取って多少小さくなった作品でも
問題ありません。
この辺は完成後のサイズをどうしたいかで
変わってきますので、制作前に予め
決めていた方がよいかな、と思います。
・水彩紙(パネルより小さいサイズのF4やF6など)
・水入れ
・刷毛(幅広のもの、なければ平筆でも可)
・水張り用テープ
木製パネルとは・・
画材店や文具店で市販されていて
通信販売でも購入できます。
僕が使用しているB3サイズで
¥1,000ほどですね。
何度も使えるパネルですので、
水彩画でにじみやぼかしなどの
水分多めの技法をしていきたい方は
必要になります。
水張り用テープとは・・
こちらも画材店や文具店で市販されていて
通信販売でも購入できます。
僕が使用しているテープは
25mm幅で¥600ほどです。
詳しい使用方法は以下の手順の中で
ご説明します。
手順は知っていて損はありません、
とても簡単ですし
ぜひやってみましょう!
1 水彩紙に水を塗る
テーブルにパネルを水平に置き、
水彩紙を裏側にして、
刷毛でたっぷりと塗っていきます。
(画像はF4サイズの水彩紙です)
画像のように中心から外側へなでるように
ムラなく全体に水を広げましょう!
水分を含んだ用紙はしばらく反っています
が徐々に平らになっていきます。
刷毛で濡らした用紙はしばらく水分を
浸透させておきましょう(4~5分)
2 水張り用のテープの準備
浸透させている間に
水張り用テープを準備します。
水彩紙の縦、横それぞれの長さより
3~4㎝長めにちぎります(各2本ずつ)
※ハサミやカッターでもかまいません
注意!
※ 水張り用のテープは湿気に弱いので、
本体はビニール袋やタッパなどで
密閉して保管しましょう
3 テープを濡らす
水彩紙を表側にして空気が入らないように
パネルに貼り直します。そして
縦横それぞれテープを貼りましょう!
水を少しつけた刷毛で画像のように
テープの端を軽く押さえ、
右手でスっ、と引き抜きましょう。
※ テープは少し湿る程度で充分です
4 テープを貼る
貼り終えたら水平にして
テーブルなどの上に置きます。
※この時点では水彩紙に
シワができても大丈夫です
5 乾燥して終了
テープを貼って
半日~1日はゆっくりと自然乾燥が理想
ですが、もしもすぐに制作したい場合には
ドライヤーで乾かしてもOKです。
いかがですか、シワもなくきれいに
仕上がったでしょうか?
これで気持ちよく制作ができますね!
水彩紙のサイズだけ気を付けて頂ければ
水張り自体は難しくないと思います。
ぜひ参考にして作業してみてくださいね。
☆ 水張りした作品の剥がし方 は こちら
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