春を代表する可憐な桜の花を描いてみよう! 桜の描き方を解説!
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こんにちは、たくみです!
春の花といえば皆さんは
どんな花をイメージしますか?
やはり多くの方が 桜 をイメージする
のではないでしょうか。
先日、あるテレビ番組を観ていると、
外国からの観光客が年々増加している
とのこと。
日本の四季や文化、そして食事や買い物
など目的はさまざまですが、春に訪れる
観光客の大きな目的が
桜色に染まる日本が見たい、
というロマンチックな理由を知り
なんだか嬉しくなりました。
たしかに日本人でも桜を見るいわゆる
お花見は大切な文化ですし、
桜という花自体の可憐で愛らしい存在が
日本人の琴線に触れるのでしょうね。
そうした儚くも可憐な桜の花は
古来より多くの画家に描かれてきました。
今回はそんな日本人になじみ深い
桜を描いていきたいと思います。
水彩で風情ある日本画風に表現して
みたいと思いますので皆さん一緒に
ご参加ください!
☆桜並木の水彩画作品を描いて
みたい方はこちらもおすすめです!
よろしければこちらもご覧ください

※詳細は画像をクリック
・透明水彩絵の具(お持ちの絵の具でかまいません)
・ナイロン筆(細筆、中筆、平筆)
・パレット
・マスキングインク
・小皿
・ラバークリーナー(または消しゴム)
・水入れ(マスキングの筆洗い用に2口ある水入れ)
・カッター(完成後にブロックから切り離す際に使用、定規でも可)

※ブロック紙は何枚も糊付けされた
状態で売られている水彩画紙で、
少量の水で描写する場合に水張り
をせず使用できる画紙です
ブロック紙ではなく水彩画紙を水張りして
描いてももちろんOKです。
初めて水張りする方はこちらの水張りの
仕方をご参照ください。
― お題 ― 桜の花(日本画風)

それでは
準備のできた方からはじめましょう!
1 下書き

※ クリックすると拡大します
鉛筆で画像のように
桜と枝の輪郭を下書きしましょう。
花びらが重なる部分は少し複雑です
のでお題の画像もご参照ください。
2 マスキング
マスキングを使用する前に準備をします。

マスキングインクの準備をします。
原液は粘着力が強いので、水と
インクを4:6くらいの割合で
小皿に水で薄めておきます。
(今回はホルベインのマスキングインクを
使用していますが、メーカーにより濃度が
若干異なります、その場合には段階的に
薄めて試し塗りをしましょう)
また、水入れ(2口以上)のひとつに
中性洗剤を数滴入れてマスキングで
使用した筆洗い用に準備しましょう。
(マスキングは固まりやすいので、
使用2分目安に筆を洗います)

花と枝すべてをマスキングします。
この時、桜の特徴である花びらの
先割れも丁寧に表現しながら
マスキングしましょう。
マスキング液は固まりやすいので、筆先の
固まり防止として2分に一度は
中性洗剤(食器用洗剤)を数滴入れた
水入れで筆をすすぎ洗いしましょう!

全体がこのようにマスキングできました。
3 背景の着色

マスキングの乾燥後、
全体に水色を着色します。
あらかじめ多めの水色をパレットに
溶かしておいて一気に着色しましょう。
(幅広の筆、または刷毛)
※ ムラになりそうな箇所は乾燥する前に
乾いた刷毛でならすと目立たなくなります
4 マスキング(剥がし)

⇧ マスキングを剥がした状態
背景の乾燥後、ラバークリーナー
(または消しゴム)
でマスキングをはがします。
5 下書き(2回目)

4の画像のように、マスキングをはがすと
下書きした線まで消えてしまいます。
そのため輪郭線を再度鉛筆で描き入れます
(画像参照)
6 マスキング(雄しべ)

雄しべのマスキングをします。
(各部位の名称の解説図参照⇩)
細筆で一本一本丁寧に花糸を描き入れ、
先端に葯(やく)と呼ばれる点も
表現します。(お題の画像参照)
花の向きや形状に気を付けながら
7~10本ほど描き入れましょう。
(横向きや裏側の花びらもあるので注意)

7 花弁(着色①)

6のマスキング乾燥後、薄めのピンク色
を画像のように花びらの中央から
外側へランダムに塗り広げます。
(花びら全体は塗りません)
8 花弁(着色②)

花弁の中央の陰と花びらの陰となる
裏側、そしてつぼみに紫色を
着色しましょう。

全体をこのように着色しました。
9 マスキング(剥がし)

8の乾燥後、ラバークリーナー
(または消しゴム)で雄しべの
マスキングを剥がします。
10 雄しべの着色(葯)

画像のように花糸(かし)の先に
黄色やオレンジ色で葯(やく)を
描き入れます。
細筆でちょんちょん、と
点で表現しましょう。
11 枝の着色

枝を着色します。
はじめに薄めの茶色を全体に塗り、
仕上げに濃紺で画像のように
陰影を表現します。
12 がく筒と果柄の着色

6でも表示しました
桜の各部名称図を参考に、
がく筒と果柄を着色して完成です!
いかがでしたでしょうか。
風情ある桜の花が完成したでしょうか。
今回はマスキングを使用した
方法で表現しましたが、
もっと淡くしたり、もっと緻密な描写
をしたりと様々な表現で可憐な桜を
どんどん描いていってくださいね。
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