春を代表する可憐な桜の花を描いてみよう! 桜の描き方を解説!
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2023/10/◎表示イラスト999-標準.png)
こんにちは、たくみです!
春の花といえば皆さんは
どんな花をイメージしますか?
やはり多くの方が 桜 をイメージする
のではないでしょうか。
桜という花自体の可憐で愛らしい存在が
日本人の琴線に触れるのでしょうね。
そうした儚くも可憐な桜の花は
古来より多くの画家に描かれてきました。
今回はそんな日本人になじみ深い
桜を風情ある日本画風に水彩で表現
していきましょう。
☆桜並木の水彩画作品を描いて
みたい方はこちらもおすすめです⇩
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2022/02/特別講座 桜と富士山-トップ画像2.png)
※詳細は画像をクリック
・透明水彩絵の具(お手持ちの絵の具でかまいません)
・ナイロン筆(細筆、中筆、平筆または刷毛)
※マスキング用に1本細筆も用意します
100円ショップの筆でOKです
・パレット
・マスキングインクと小皿
・ラバークリーナー※マスキングをはがす画材です(または消しゴム)
・水入れ(マスキングの筆洗い用に2口ある水入れ)
・カッター(完成後にブロックから切り離す際に使用、定規でも可)
※ブロック紙は何枚も糊付けされた
状態で売られている水彩画紙で、
少量の水で描写する場合に水張り
をせず使用できる画紙です
ブロック紙を使用しない方は
水彩画紙を水張りして描いても
もちろんOKです。
(ただし木製パネルも必要になります)
初めて水張りをする方はこちらの
水張りの仕方をご参照ください。
マスキングインク
ラバークリーナー
― お題 ― 桜の花(日本画風)
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2020/02/さくら お題用.jpg)
それでは
準備のできた方からはじめましょう!
1 下書き
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2020/02/IMG_4088-2.jpg)
※ クリックすると拡大します
鉛筆で画像のように
桜と枝の輪郭を下書きしましょう。
花びらが重なる部分は少し複雑です
のでお題の画像もご参照ください。
2 マスキング
マスキングを使用する前に準備をします。
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2021/04/IMG_4195-2.jpg)
マスキングインクの準備をします。
原液は粘着力が強いので、水と
インクを約4:6の割合で
5~10ccほど作っておきます。
※マスキングインクは固まりやすい
ので、すぐに瓶のフタを閉めておきます
(今回はホルベインのマスキングインクを
使用していますが、メーカーにより濃度が
若干異なります、その場合には段階的に
薄めて試し塗りをしましょう)
また、水入れ(2口以上)のひとつに
中性洗剤を数滴入れたすすぎ用の水を
作り、マスキングで使用した筆洗い専用
としてに準備しましょう。
(マスキングインクは固まりやすいので、
使用2分目安に筆を洗います)
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2020/02/◎桜1.jpg)
マスキング用に用意した細筆で
花と枝すべてをマスキングします。
この時、桜の特徴である花びらの
先割れも丁寧に表現しながら
マスキングしましょう。
マスキング液は固まりやすいので、筆先の
固まり防止として2分に一度は
中性洗剤(食器用洗剤)を数滴入れた
水入れで筆をすすぎ洗いしましょう!
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2020/02/◎桜2.jpg)
全体がこのようにマスキングできました。
3 背景の着色
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2020/02/IMG_1445-2.jpg)
マスキングの乾燥後、
全体に水色を着色します。
あらかじめ多めの水色をパレットに
溶かしておいて一気に着色しましょう。
(幅広の平筆または刷毛)
※ ムラになりそうな箇所は乾燥する前に
乾いた刷毛でならすと目立たなくなります
◇ 補 足 ◇
必ずしも濃い目の青色ではなく、ご自身の
好きな背景色を着色してかまいません。
4 マスキング(剥がし)
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2020/02/IMG_1446-2.jpg)
⇧ マスキングを剥がした状態
背景の乾燥後、ラバークリーナー
(または消しゴム)
でマスキングをはがします。
※この時、背景の水色に触れないよう
内側へこするように剥がします
(背景に触れると絵の具まで剥がれる
ことがあります)
5 下書き(2回目)
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2020/02/IMG_1448-2.jpg)
4の画像のように、
マスキングをはがすと
下書きした線まで消えてしまいます。
そのため輪郭線を再度鉛筆で
描き入れます
(画像参照)
6 マスキング(雄しべ)
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2020/02/IMG_1453-2.jpg)
雄しべのマスキングをします。
2のマスキングから時間が経った場合や
別の日に作業する場合には
マスキングインクを再度作りましょう。
(雄しべの形状は各部位の名称の解説図参照⇩)
細筆で一本一本丁寧に花糸を描き入れ、
先端に葯(やく)と呼ばれる点も
表現します。(お題の画像参照)
花の向きや形状に気を付けながら
7~10本ほど描き入れましょう。
(横向きや裏側の花びらもあるので注意)
<使用後のマスキング液の処理の仕方>
作業後の小皿に余ったマスキング液は
排水口に流さずティッシュで拭き取り
燃えるゴミとして廃棄しましょう。
排水口へ流してしまうとゴム状に
固まったマスキングで詰まりの原因
にもなり注意が必要です。
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2020/02/Microsoft-Word-さくら 各部名称-3.jpg)
7 花弁(着色①)
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2020/02/IMG_1455-2.jpg)
6のマスキングの乾燥後、
薄めのピンク色を画像のように
花びらの中央から外側へ
ランダムに塗り広げます。
(花びら全体は塗りません)
8 花弁(着色②)
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2020/02/IMG_1458-2.jpg)
花弁の中央の範囲と花びらの陰となる
裏側、そしてつぼみに紫色を
着色しましょう。
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2020/02/IMG_1459-2.jpg)
全体をこのように着色しました。
9 マスキング(剥がし)
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2020/02/◎桜3.jpg)
8の乾燥後、ラバークリーナー
(または消しゴム)で雄しべの
マスキングを剥がします。
ここも背景側に当てないように
内側へ向けて剝がします。
10 雄しべの着色(葯)
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2020/02/IMG_1461-2.jpg)
画像のように花糸(かし)の先に
黄色やオレンジ色で葯(やく)を
描き入れます。
細筆でちょんちょん、と
点で表現しましょう。
11 枝の着色
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2020/02/IMG_1462-2.jpg)
枝を着色します。
はじめに薄めの茶色を全体に塗り、
仕上げに濃紺で画像のように
陰影を表現します。
(こげ茶でもOK)
12 がく筒と果柄の着色
![](https://illustbiyori.com/wp-content/uploads/2020/02/IMG_1463-3.jpg)
6でも表示しました
桜の各部名称図を参考に、
がく筒と果柄を着色して完成です!
いかがでしょうか。
風情ある桜の花が完成したでしょうか。
今回はマスキングを使用した
方法で表現しましたが、
もっと淡くしたり、もっと緻密な描写
をしたりと様々な表現で可憐な桜を
どんどん描いていってくださいね。
【 お知らせ 】
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