水彩で桜を描こう!可憐な桜の花の描き方を丁寧に解説!

春を代表する可憐な桜の花を描いてみよう!  桜の描き方を解説!


 

 

 

こんにちは、たくみです!

春の花といえば皆さんは
どんな花をイメージしますか?

やはり多くの方が をイメージする
のではないでしょうか。

桜という花自体の可憐で愛らしい存在が
日本人の琴線に触れるのでしょうね。

 

そうした儚くも可憐な桜の花は
古来より多くの画家に描かれてきました。

今回はそんな日本人になじみ深い
桜を
風情ある日本画風に水彩で表現
していきましょう。

 

桜並木の水彩画作品を描いて
みたい方はこちらもおすすめです⇩

※詳細は画像をクリック

 

 

準備するもの
   水彩紙F4サイズ(今回はヴィフアールのブロック紙を使用しました)
   ・透明水彩絵の具(お手持ちの絵の具でかまいません)
   ・ナイロン筆(細筆、中筆、平筆または刷毛)
     ※マスキング用に1本細筆も用意します
100円ショップの筆でOKです
   ・パレット
   ・マスキングインク小皿
   ・ラバークリーナー※マスキングをはがす画材です(または消しゴム)
   ・水入れ(マスキングの筆洗い用に2口ある水入れ)
   カッター(完成後にブロックから切り離す際に使用、定規でも可)

 

 

※ブロック紙は何枚も糊付けされた
状態で売られている水彩画紙で、
少量の水で描写する場合に水張り
をせず使用できる画紙です

 

ブロック紙を使用しない方は
水彩画紙を水張りして描いても
もちろんOKです。
(ただし木製パネルも必要になります)

初めて水張りをする方はこちらの
水張りの仕方をご参照ください。

水張り(平張り)の仕方

完成後の作品の剥がし方

 

マスキングインク

ラバークリーナー

 

 

    ― お願い ―   ※ 掲載するすべてのイラストの無断使用・転載はご遠慮ください

 

 

 

― お題 ― 桜の花(日本画風)

 

 

それでは
準備のできた方からはじめましょう!

 

 

1 下書き  

 

※ クリックすると拡大します

鉛筆で画像のように
桜と枝の輪郭を下書きしましょう。

花びらが重なる部分は少し複雑です
のでお題の画像もご参照ください。

 

 

 

2 マスキング 

 

マスキングを使用する前に準備をします。

マスキングインクの準備をします。

原液は粘着力が強いので、水と
インクを約:6の割合で
5~10ccほど作っておきます。

※マスキングインクは固まりやすい
ので、すぐに瓶のフタを閉めておきます

(今回はホルベインのマスキングインクを
使用していますが、メーカーにより濃度が
若干異なります、その場合には段階的に
薄めて
試し塗りをしましょう)

また、水入れ(2口以上)のひとつに
中性洗剤を数滴入れたすすぎ用の水を
作り、マスキングで使用した筆洗い専用
としてに準備しましょう。
(マスキングインクは固まりやすいので、
使用2分目安に筆を洗います)

 

マスキング用に用意した細筆で
花と枝すべてをマスキングします。

この時、桜の特徴である花びらの
先割れも丁寧に表現しながら
マスキングしましょう。

 

ワンポイント
マスキング液は固まりやすいので、筆先の
固まり防止として
分に一度は
中性洗剤(食器用洗剤)を数滴入れた
水入れで筆をすすぎ洗いしましょう!

 

 

全体がこのようにマスキングできました。

 

 

 

3 背景の着色  

 

マスキングの乾燥後
全体に水色を着色します。

あらかじめ多めの水色をパレットに
溶かしておいて一気に着色しましょう。

(幅広の平筆または刷毛)

※ ムラになりそうな箇所は乾燥する前に
乾いた刷毛でならすと目立たなくなります

◇ 補 足 ◇
必ずしも濃い目の青色ではなく、ご自身の
好きな背景色を着色してかまいません。

 

 

4 マスキング(剥がし) 

 

マスキングを剥がした状態

背景の乾燥後、ラバークリーナー
(または消しゴム)
でマスキングをはがします。

※この時、背景の水色に触れないよう
内側へこするように剥がします
(背景に触れると絵の具まで剥がれる
ことがあります)

 

 

 

5 下書き(2回目) 

 

の画像のように、
マスキングをはがすと
下書きした線まで消えてしまいます。

そのため輪郭線を再度鉛筆で
描き入れます
(画像参照)

 

 

 

6 マスキング(雄しべ) 

 

雄しべのマスキングをします。

のマスキングから時間が経った場合や
別の日に作業する場合には
マスキングインクを再度作りましょう。
(雄しべの形状は各部位の名称の解説図参照⇩)

細筆で一本一本丁寧に花糸を描き入れ、
先端に葯(やく)と呼ばれる点も
表現します。(お題の画像参照)

花の向きや形状に気を付けながら
7~10本ほど描き入れましょう。

(横向きや裏側の花びらもあるので注意)

 

<使用後のマスキング液の処理の仕方>

作業後の小皿に余ったマスキング液は
排水口に流さずティッシュで拭き取り
燃えるゴミとして廃棄しましょう。
排水口へ流してしまうとゴム状に
固まったマスキングで詰まりの原因
にもなり注意が必要です。

 

 

 

 

 

7 花弁(着色①) 

 

のマスキングの乾燥後、
薄めのピンク色を画像のように
花びらの中央から
外側へ
ランダムに塗り広げます。
(花びら全体は塗りません)

 

 

 

8 花弁(着色②) 

 

花弁の中央の範囲と花びらの陰となる
裏側、そしてつぼみに紫色
着色しましょう。

 

全体をこのように着色しました。

 

 

 

9 マスキング(剥がし) 

 

の乾燥後、ラバークリーナー
(または消しゴム)で雄しべの
マスキングを剥がします。

ここも背景側に当てないように
内側へ向けて剝がします。

 

 

 

10 雄しべの着色(葯) 

 

画像のように花糸(かし)の先に
黄色オレンジ色で葯(やく)を
描き入れます。

細筆でちょんちょん、と
点で表現しましょう。

 

 

 

11 枝の着色 

 

枝を着色します。

はじめに薄めの茶色を全体に塗り、
仕上げに濃紺で画像のように
陰影を表現します。
(こげ茶でもOK)

 

 

 

12 がく筒と果柄の着色 

 

でも表示しました
桜の各部名称図を参考に、
がく筒と果柄を着色して完成です!

 

 

いかがでしょうか。
風情ある桜の花が完成したでしょうか。

今回はマスキングを使用した
方法で表現しましたが、
もっと淡くしたり、もっと緻密な描写

をしたりと様々な表現で可憐な桜を
どんどん描いていってくださいね。

 

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